ネマティック超伝導 量子スピン液体 スピン軌道秩序 エキシトン凝縮 先端計測
■ 超高圧実験
圧力は、物性制御の重要なパラメータのひとつであり、最近ではTc = 250Kの高温超伝導体も発見されています。特に、局所的な電子状態を敏感に測定するNMRにおいて、圧力による均一な物性制御が欠かせません。私たちは、ブリッジマンアンビル型セルを用いて、9 GPaまでの超高圧下でのNMRに成功し、圧力誘起超伝導を示す物質β-Na0.33V2O5の圧力-温度相図を明らかにしました [1]。また、最近では重い電子系として知られるLiV2O4においては、対向アンビルセルを用いて超高圧下で現れる新奇な絶縁体相の解明に向けて取り組んでいます [2]。
T. Suzuki, I. Yamauchi, M. Itoh, T. Yamauchi, and Y. Ueda,
Phys. Rev. B 73, 224421-1 - 224421-12 (2006).
H. Takeda, Y. Kato, M. Yoshimura, Y. Shimizu, M. Itoh, S. Niitaka, H. Takagi
Physical Review B 92, 045103/1-8 (2015).